前回の記事では、無料ブログサービスなどを利用するより、サーバーを借りて、独自ドメインを登録して、WordPressをインストールする方法がおすすめ、という話をしました。
今回は、実際に当ブログおすすめのレンタルサーバー「ConoHa WING」を契約する手順をご紹介していきます。
ConoHa WINGはどんなサービス?
「ConoHa WING」は、WordPressのインストールは簡単かつ無料、独自ドメインも無制限に設定可能、常時SSLも無料で設定可能と、ブログ運営に欠かせない機能は一通り備わっているレンタルサーバーです。中でも強くアピールしているセールスポイントは「国内最速」をうたう快適さ、料金の安さ、安定性の高さです。
正直なところ、わたしは「国内最速」といわれても、最初はそこまで信じてはいませんでした。何をもって「最速」と表現しているのか、いまひとつピンと来ていませんでした。
ところが、実際にサーバーを契約して、この「国内最速」がダテではないことがわかりました。いや、本当に「最速」なのかどうかは、わたしにはわかりません。だけど「爆速」なのは間違いないです。
その根拠は「PageSpeed Insights」というサイトで調べた、サイトの表示速度です。グーグルから「ページの表示が重すぎる」という警告を受け取り、いろいろと調べて対策をして、かなりスコアアップしたのですが、どうしても「改善が必要」という部分を消せずにいました。「サーバーの応答速度を改善してください」という趣旨の内容が、いつまで経っても消えなかったのです。
それが「ConoHa WING」に移転した今は、こうなりました。
PC版で100点、モバイル版で93点です。WordPressの重さは、サーバーだけではなく、プラグインが多すぎるなど、様々な原因があります。それらを順番に解決していっても、なかなか90点以上にはならず、特にモバイル版は60点前後をうろうろしていたのに、「ConoHa WING」に移転した途端、これです。びっくりしましたw
そしてセールスポイントのもうひとつが、料金の安さです。
GMOグループというのは、昔からプロバイダにしても、ドメイン登録にしても、なかなかな価格破壊をこれまで仕掛けてきましたが、「ConoHa WING」の安さは折り紙付きです。単に料金が「安い」だけのレンタルサーバーは他にも多数ありますが、これだけ速さと性能を実現しつつ、3年契約の場合で月660円(3年契約更新後は月880円)は安すぎるくらいです。
最後に安定性をアピールしています。
1年は365日、8760時間ありますが、稼働率99.99%というと、8759時間以上稼働しているということです。年間を通して、メンテナンスやシステム障害で、サーバーやネットワークが止まってしまう時間が1時間未満ということになりますね。わたしはまだ契約して日が浅いので、この稼働率が本当なのかどうかはわかりませんが、今のところ大きなシステム障害に見舞われたことはありません。
「アルファSSL」(通常6,600円)が永久無料!
それと個人的にびっくりしたのは、独自SSLですね。
常時SSLというサービスそのものは、今では多くのレンタルサーバーでも無料で利用できます。その多くでは「Let’s Encrypt」という証明書を利用しています。
かつて、SSL証明書というのは「企業の実在証明」を兼ねていました。そのサイトを運営している企業は実在していますよ、ということの証明を兼ねたものが「SSL証明書」として販売されていて、それは登記簿の内容や電話確認などを伴うため、年間で数万円という費用がかかるものが多かったのです。
やがて、より安価に「SSL暗号化」の部分だけを個人や小規模事業者でも利用できるよう、「ドメイン認証のみ」の証明書も販売されるようになりました。年間で数千円~3万円程度で、「企業の実在証明」を伴う証明書よりは安いものの、なかなか個人運営のブログなどには導入しづらいものでした。
そんな中、2018年に「常時SSL化」の流れが起きます。当時は個人サイトのみならず、中小企業のサイトなども含めて、まだSSL化されていないところが非常に多く、SSL証明書を導入するのも費用負担が大変だったのですが、非営利団体「ISRG」(Internet Security Research Group)が、ドメイン認証のみのSSL証明書を2016年から無料で発行していたので、多くのレンタルサーバー会社はそれを導入し、常時SSLに無料対応するようになったのです。
ただ、非営利団体が発行するSSL証明書なので、暗号化という部分に問題はないものの、この証明書に信頼性があるかどうか?と言われれば、誰でも無料で簡単に導入できる分だけ、やはり低いわけです。そのため、認証企業が発行するSSL証明書も引き続き販売されていて、「Let’s Encrypt」以外の、信頼性の高い証明書を希望するユーザーは、それを購入して導入していました。
ちょっと話が長くなりましたので、びっくりしたところの要点をまとめますw
「ConoHa WING」の契約期間中は、GMOグローバルサインの子会社が発行する、通常は年間6,600円のドメイン認証のみのSSL証明書「アルファSSL」を、「設定している独自ドメインの数だけ」永久無料で利用できます!
これ、地味にすごいですよ。100個の独自ドメインを設定していれば、SSL証明書も100枚発行できます。通常なら66万円分ですが、これがサーバー利用料(3年新規契約の場合で月660円、3年契約更新後は月880円)+3個目以降の独自ドメインのみ、その登録料+更新料だけで使えるのです!
上のように、GMOグローバルサインの関連会社が発行している証明書だとわかります。
ConoHa WINGのサポートについて
レンタルサーバーとしての機能の多さ、アクセス速度、料金の安さなど、わたし自身は特に不満もなく、超快適に利用している「ConoHa WING」ですが、ネット上の評判を見ますと、サポートに不安があるといった内容を見ることがあります。
「ConoHa WING」はメール、電話、チャットによるサポートも受け付けてはいますが、平日10:00~18:00の営業と書かれていて、土日祝日はお休みのようです。また、こういう料金が安いサービスではよくある話ですが、「返事が遅い」「電話が全然つながらない」こともあるようです。
えっ?
土日や夜にトラブルが起きたらどうすんの!?
おそらく、「ConoHa WING」のサポートに不安を感じる方の多くは、上のようなことを思われているのだと思います。また、2020年に18時間に及ぶシステム障害が起きたこともあったそうですので、サイトに繋がらないような問題が起きたときに、なかなかサポートに連絡が取れないのが不安という気持ちは、よくわかります。
ただ、サポートやシステム障害に関するわたしの考えは以下の通りです。
サポートになんて頼らなければいいんじゃな~い?
サーバーなんて、落ちるときは落ちるのさっ!
そんなことより、この安さと快適さは魅力だねっ!
えーっと、何も同意して頂かなくても構いませんw
わたしはまず、サポートに質問するということが、ほとんどありません。たいていのことは自力で調べてどうにかしますし、サーバーダウンなど、自力でどうにもならないことが起きたときは、お茶でも飲みながら復旧を待ちます。サポートに電話をかけて、オペレーターさんに文句を言ったところで、100%無駄だからです。
そのオペレーターさんがサーバーを復旧させるわけではありません。まして、そのオペレーターさんがサーバーを落としたわけでもありません。
実はわたし、長年コールセンターでSV(スーパーバイザー、主任的な立ち位置)という仕事をしていたことがあります。(その会社では)SVなんてアルバイトに毛の生えた程度の立場なのに、上司としてお客様対応もしなければなりませんから、毎日がクレーム対応でした。
電話が全然つながらない、というクレームも日常茶飯事です。そりゃ100人が同時に電話をかけてきているのに、そこにオペレーターは10人しかいない、しかも全員がお話し中なら、つながるわけがないのです。
それならオペレーターを増やせばいい!と思うでしょう?そう簡単にはいかないんです。だって料金が安いんですから、サポート要員にかけられるコストだって、かなり限られるんですよ。そのへんの話をし始めると、それだけで1記事できそうなくらいのネタがあるので、ここでは触れませんがw
だから、料金が安いサービスというのは、わたしは最初からサポートには期待していません。安さを享受する分、多くのことは自力でどうにかする、というスタイルです。あと、サポートスタッフさんって、当然「自分より詳しい人」だと思って相談する方も多いと思いますが、こう言っちゃなんですが、わたしの方が詳しいです←
以前、とあるPCメーカーでサポートの仕事を短期間していたことがありましたが、本当にPCに詳しい方は数える程度。新人契約社員のわたしが上司に教えてました。まあ、そういうもんなんですw
長くなったので、まとめておきますw
安いレンタルサーバーのサポートに不安がある方、365日の電話サポートを希望する方は、それに見合った月額数千円~のサービスをおすすめします。
サーバーやドメインの設定といった内容は「ConoHa WING」の対応となりますが、WordPressに関しては、サポートしてくれるのは、もともとインストール関連だけです。文字の装飾を変えたいとか、デザインを一部修正したいとか、そういう細かな内容は、そもそもレンタルサーバー会社のサポート範囲ではありません。自力で調べてやるしかないのです。
だからこそ、この「ルナコとブログを!」のようなブログも、参考にして頂けるのだと思っています。
ConoHa WINGを契約しよう!
「ConoHa WING」のサイトにアクセスすると「月初のお申し込みがお得」という趣旨の案内が出てくることがあります。これはその通りで、お申し込みをした月の月末までが無料期間となるため、最長で31日間がまるまる無料となり、契約期間は翌月1日から起算されます。
3ヶ月契約であれば、3ヶ月分の料金で実質4ヶ月使えるというのは大きいかもしれませんが、もし3年などの長期契約を考えておられる場合、率直にいって「3年1ヶ月」も「3年+数日」も、感覚としてあまり変わりませんw
ルナコ的には「鉄は熱いうちに打て!」なので、「ブログを作ろう!」と思い立ったその日にお申し込みをされれば良いと思います。
なお、この「最大31日の無料期間」というのは、「無料お試し期間」ではありませんので、無料期間のみで解約することはできません。無料期間終了の翌月から、最低3ヶ月~最長3年の契約期間中は解約できないという点にはご注意ください。
「ConoHa WING」には、いくつかのプランがあります。
これは左端にある「ベーシック」一択です!
「SSD」の「300GB」は、使用できるディスク容量ですが、わたしががんがんゲーム内写真を掲載していて、4年くらい運営しているブログですら、10GBに満たない程度です。たくさん写真を掲載される予定だとしても、さすがに300GBあれば十分ですよね。
動画を大量に載せるならディスク容量を多く使いますが、これもサーバーに直接アップするよりも、YouTubeなどの外部サービスを利用して、ブログにはその再生プレイヤーだけを掲載するようにすれば、サーバーの容量は全く使いません。
「メモリ」の「8GB」、「vCPU」の「6コア」というのは、そのサーバー(契約者が使う仮想マシン)の処理性能なのですが、詳しい技術的な説明は省きます。ひとついえることは、毎月数百万アクセス規模にならない限り、「ベーシック」で必要十分なスペックだということです。
最初から「スタンダード」や「プレミアム」で契約するのは、お客さんが100人来るか来ないかというコンサートのために、5万5千人収容の東京ドームを借りるようなものです。このたとえにあわせれば、最安の「ベーシック」でも1万人以上を収容できる程度の余力があります!
もし超人気ブログになったとしても、あとでプラン変更できますので、最初はベーシックでリーズナブルに始めてみましょう!
なお、最初に表示されている料金は、1年契約のものです。1年契約の場合は、891円×12ヶ月=10,692円が、最初に必要な税込金額です。
ルナコおすすめの3年契約は、660円×36ヶ月=23,760円が、最初に必要な税込金額です。1年契約の料金の2倍ちょっとで3年使えますから、ランニングコストとしては長期契約がお得です。
そうはいっても、初めて契約するサーバーで、不安があるという方もいるでしょう。少し割高にはなりますが3ヶ月契約も可能で、1,210円×3ヶ月=3,630円が、最初に必要な税込金額です。
そのままお申し込みを続ける場合は、「お申し込み」ボタンを押してください。契約期間やプランは後の画面で選択できますので、この段階ではどのボタンを押しても大丈夫です。すると次の入力画面が表示されますので、メールアドレスとパスワードを入力して、「次へ」をクリックしてください。
次に契約期間とプランを選ぶ画面になります。
「料金タイプ」は「WINGパック」(無料独自ドメインつき)を選んでください。
「契約期間」は、ご希望に応じて選んでください。月あたりの料金が最もお得なのは「36ヶ月」ですが、まずは最短期間、利用してみて検討したい方は「3ヶ月」を選びましょう。
「プラン」は「ベーシック」でOKです。最初から東京ドームでコンサートしたい方(比喩)は、別のプランを選んでくれても構いませんが、料金がものすごく高くなりますのでご注意くださいw
「初期ドメイン」は、実際に登録する独自ドメインとは異なります。独自ドメインを登録する前でも、たとえばテスト表示などに使えるサブドメイン(希望の文字列.conohawing.com)が割り当てられるので、適当な文字列を入力しましょう。これは実際には(必要なければ)使用しなくて大丈夫です。(例では「lunako」と入れています)
「サーバー名」は日付と時刻を元に自動入力されています。特に問題がなければそのままでOKです。
そのまま画面を下へスクロールすると、WordPressの設定画面になります。
一番上の「WordPressかんたんセットアップ」の項目は「利用する」を選択してください。
このブログでは、新しく独自ドメインを登録して、新たなブログをスタートする、という想定で説明しています。その内容で実際のお申し込みを続けて良い場合は、「セットアップ方法」は「新規インストール」を選択してください。
「独自ドメイン設定」のところで、登録を希望する独自ドメインを入力します。説明にも記載されているように、2個目の独自ドメインが必要な場合は、お申し込み完了後にコントロールパネルから無料で登録できますので、ここでは1個目の独自ドメインのみを設定します。
例では「wp-lunako」と入力して「.com」を選択しています。入力と選択後に「検索」ボタンを押してください。
「作成サイト名」は、これから作るブログのタイトルです。後で変更できますので、まだ決まっていない場合は仮タイトルを入れておいてください。例では「ルナコドットコム!」としていますw
「WordPressユーザー名」は、WordPressの管理画面に入るためのIDです。例はシンプルに「lunako」としていますが、なるべく第三者に推測されにくいIDにしてください。(その理由は、WordPressのセキュリティに関する記事を書く際に、詳しく解説します)
「WordPressパスワード」は、WordPressの管理画面に入るためのパスワードです。「半角英字、半角数字、記号を全て1つ以上含めて8文字以上」で入力してください。
ここで入力した「WordPressユーザー名」と「WordPressパスワード」を忘れると、後でインストールし直しとなるので、必ず控えておいてくださいね!
最後に「WordPressテーマ」ですが、ここは一番上にある「Cocoon」にチェックをつけてください。
この「Cocoon」は、このサイトで今後解説していくテーマ(WordPressのデザインなどを設定したテンプレート)です。無料で利用できるテーマですが、非常に機能が豊富かつシンプルで使い勝手が良いため、人気のあるテーマとなっています。当然ながらこのサイト「ルナコとブログを!」でも「Cocoon」を使っています。
他の有料テーマですが、これは購入を伴うため、チェックして申し込むと、そのテーマの料金が初期費用に加算されます。何か使いたいテーマがある場合には割引価格で購入できますが、そうではない場合は、「Cocoon」以外にはチェックしないようにご注意ください。
WordPressの設定に関する項目は以上です。
ここまで入力したら、右側の契約内容と金額などを再確認して「次へ」をクリックしてください。(これ以降の画面写真は省略します)
次はお名前、住所など個人情報の入力画面です。必要事項を入力して「次へ」をクリックしてください。
次はSMS/電話認証の画面になりますので、電話番号を入力して「SMS認証」または「電話認証」のどちらかをクリックしてください。(SMSを受け取れる携帯、スマホは「SMS認証」または「電話認証」、固定電話などの場合は「電話認証」のみとなります)
SMS認証→SMSが入力された携帯電話番号に届きます。そこに書かれた4桁の「認証コード」を、画面に表示される入力欄に入力してください。
電話認証→入力された電話番号に自動音声の電話がかかってきます。画面上に4桁の「認証コード」が表示されますので、それを電話のプッシュボタンで押してください。
SMS/電話認証の後は、お支払い方法の選択/入力となります。クレジットカードの場合はカード番号などを入力してください。それ以外のお支払い方法の場合は、画面に表示される案内に沿ってお支払いをしてください。
クレジットカードを持っていない、または使いたくない方でも、「ConoHaカード」というプリペイドカードを事前に購入して使用するか、「ConoHaチャージ」を使えば、Amazon Pay、銀行決済(ペイジー)、コンビニ払い、PayPalでチャージして、お支払いに充てることができます。
最後にお申込み内容の確認画面が表示されますので、内容を確認して「お申し込み」をクリックしてください。いくつか左下に通知が出た後、「WordPressをインストールしました!」と表示されます。この画面はキャプチャを撮るなどして、控えておいてください。
そして最後にコントロールパネルが表示されれば、お申し込み完了です。
まとめ:サーバーとドメインの契約、WordPressまで完了!
これで、サーバーの契約と独自ドメインの登録に加えて、WordPressのインストールまで一気にまとめて完了しました。
え?インストールなんていつの間にしたの?
と思われるかもしれませんが、申し込みと同時に、WordPressのセットアップまで終わってしまうのが、「ConoHa WING」の便利なところですね。
次回は、このコントロールパネルを使って、サーバーの基本的な設定と、WordPress全体のセキュリティを含む設定を行います。
©GMO Internet Group, Inc.
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この子は、ConoHaの公式キャラクター、美雲このはちゃんだそうです。
こういうイメージキャラクターまで用意されているサーバーというのも、わたしは初めて利用しますが、なかなか面白いですね!
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